2017-05

クランクアップタワーのワイヤー交換

18年前に建搭した24mタイプの愛知タワーだが、これまで一度もワイヤー交換をしていない。
さすがに、最下段の一番加重がかかるワイヤーの一部に素線切れが認められるようになってきた。
僕は毎月始めにウインチとガイドローラー、プーリーに給油を行い、ついでに点検を行っている。まあ、ちょっとやり過ぎの感もあるが安全を考えるとやりすぎと言うこともない。
それから、アンテナは自作CQを使っているが、実際の運用ではせいぜい15mもクランクアップすれば実用面で満足していることもあり、フルアップするのは年間を通しても数回あるかないか。
そんなこともあり、素線切れは最下段(2段目)のウインチ側5m程度の範囲だけで、それ以外は3段目から4段目(これらはダブルワイヤー)も含めて未だ素線切れが認められない。

愛知タワーの規定では10cmの間に10箇所の素線切れがあるときは交換となっている。
僕のタワーのは3~4箇所程度か。
愛知タワーの社長にワイヤーの写真を送って見てもらうと、この状態なら向こう10年は問題ないとのことだが、すでに18年を経過していることも考え、精神安定剤としてやはり交換することにした。(ただし最下段のワイヤーのみ)

以前、水害でプーリー部分まで水没した時、やはり精神安定剤の代わりに最下段のプーリーを一人で交換したことがあるので、作業自体は無理すれば一人でも可能と考えたが結局、友達1人に手助けを頼んで2人で行った。
とは言っても、一人で出来る範囲は一人でやっておきたいので、ワイヤーの取り外しは一人で行った。
新しいワーやーの張替えと巻き取り(この作業はやはり2人は必要)を助っ人に助けてもらう。

作業自体はいたって簡単だが、一番大切なことはタワーをクランクダウンしてワイヤーを緩ませた時、下降した2段目以降のユニットとマストやアンテナの重量に耐えられる対策を行うこと。 これがまずいと大変なことになりかねない。
僕の場合は愛知タワーの社長のアドバイスで、1辺10cmの角材を2本、2段目のユニット下に差し込んだ。(僕は安全のためさらに1本追加し、合計3本で確実な安全を期した。)

次に大切なことは、ワイヤーを巻き上げるとき、一人はウインチの上1mくらいのところからワイヤーを引っ張りながら巻き上げること。 そしてもう一人は昇降スイッチに指を置きながら、ワイヤーが巻き乱れないよう、もう片手にプラスチックハンマーを持って、ワイヤーに隙間が出来たらワイヤーを横にたたいて隙間をなくすこと。
それから、ドラムには十分なモリブデン入りのグリスを塗布しておく。

最後に、木材を取り除き、最下降させた時ドラムに開いたワイヤー留め穴が真下を向いているか確認する。
これが上を向いていると雨が穴からドラムに入ってしまう。
位置がずれていればリミットスイッチのねじを緩めて、この穴が真下の位置でとまるようスイッチの位置を調節する。
なお、愛知のリミットスイッチは最下段と最上段にそれぞれ2個ずつついている。 これは万一、リミットスイッチが故障しても、もう一個のスイッチでタワーが止まるようにするためだ。

作業としては40分も掛からなかった程度か。
書かなかったが、実際の作業ではロープを使うことで、タワーの中に手や腕をほとんど入れることなく作業を進めた。 これは、万一の事故があっても人体に危害が及ばない様にするため。
それにしても、愛知タワーのメンテナンスは驚くほど簡単に出来る工夫が多くされていることに驚く。
実際、その気になればプーリー交換からワイヤー交換まで一人でも安全に出来ることだ。(お勧めはしませんが)
ただし、作業は自己責任で。
この記事を参考に作業して万一事故があっても一切に責任は負いません(当たり前ですが)

角材をはさむ様子
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巻き変えたワイヤー
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ワイヤーを留めてある部分
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FT-736の修理

144と430で使用していたFT-736の430での送受信時にノイズが載るようになった。
無信号時は問題ないが送受信の信号にバサバサとノイズが入り使い物にならない。
また、BUSYランプも点灯しない。
僕はHFがメインなので、このリグを使うのは消防無線を聞くときかローカルとの連絡のときだけ。
ローカルラグチューは50MHzを使うので、このリグを使う機会はそれほど多くは無いのだが、やはり使えないのは困る。

症状は430でのみ発生しているので怪しいのは430のRFユニットだろう。
上蓋を外してからコネクター類、アース線の半田、PAユニットを外してからRF基板のねじを外して基板を裏返す。
RFユニット

まずは半田クラックの有無を虫眼鏡を使って目視するが問題ない。
念のため部品を指で揺すって点検後、怪しそうなポイントを再半田する。

次にVCOの蓋を開けて中を点検するが、蓋をとめているビスにはロックタイトが塗布されているのでドライバーはぴったりのサイズのものを使わないとねじ穴を潰す恐れがある。
さて、中を見るとケミコンが腐食している・・・・・なんと分かりやすい。
修理前

手持ちのケミコンを調べるとどんぴしゃのがある(耐温度が高いので問題なし)。
ケミコンとコイルに塗りつけられているボンドを剥がしてケミコンを交換。
ついでに酸化?している部分をピカールで磨いておく。
修理後と交換したケミコン

元通りに組み立ててテストしてみると問題なく作動する。
分解ついでに調整といいたいところだが・・・・これはやめとこう。

古いリグを使っているとどうしても故障とお付き合いしなければならないね。
上級資格を持っているとはいえ、電気に詳しいわけではないがこれまでも出来る限りのことは自分で修理してきた。
アンテナはほとんど自作なので万一の時でもなんとでもなるし、どこが悪くなるかの想定も出来る。
ところが、リグについては今回のように簡単に原因が見つかる故障がこれまで多かったので助かってはいるが、徐々にでも技術とスキルをあげておかなければ、どんどん年齢が増すリグたちの修理が出来なくなるな。

英国bhi社製Noise Awayの紹介

長らく使ってきたTS-940SからMarkⅤ FT-1000MPに換えて愕然とした事がある。
音質への不満はとにかく、煩くてザワザワしている・・・・ぼくにとっては。 開局以来使ってきたTS-520Vとは比較しようもない。

確かに混信除去機能などの進化は認めるにしても、SNに付いては???
IPOやEDSPは付いていても、これを使うと信号強度も低下するし了解度も頂けない。 正直言って以前使ったことのあるFT-1021の方が遙かに良い。
何とかこれを改善できないかと物色していた所、海外のサイトでbhiというイギリスのメーカーでNOISE AWAYと言う製品の存在を知った。
使用リポートの紹介
YouTubeでの運用中の動画
パルス性ノイズなどに対応する物ではないが、リグとスピーカーやヘッドフォンの間に入れてDSPでノイズを除去する製品らしい。 元の信号を傷つけることなく、ノイズを除去するとのうたい文句で、Sが0から1レベルの信号でも目的信号を消すことなくノイズを除去してくれると言う。

YouTubeでNoise Awayと打ち込んで検索してみると幾つかの動画が見つかった。
上記リンク先の画像を見る限り効果は相当期待出来そうだ。 
早速、メーカーサイトに飛んで発注する。
翌日には、メールで発送案内とRoyal Mailの追跡番号が送られてきた。
待つこと5日で品物を受け取ることが出来た。

この製品はDC12~18Vで300mAの電源供給が必要だ。
FT-1000MPには13.8Vの端子があるのでここからの電源供給を考えていたが、取説を読んでみると最大電流値は200mA。 仕方ないので手持ちのACアダプターで12Vで500mAの物を使って電源供給する。

早速、効果の程を確かめるため7MHzで信号強度の低い信号をとらえて見る。
ノイズの中にようやく了解出来る程度のSSB信号を見つけ、Noise Awayのスイッチを入れる。 ノイズ除去レベルは8段階あり、最大で35dbとなっている。

DSPスイッチを押して行くと・・・・・それまでのザーと言う強力なノイズがサーと僅かに聞こえる程度のレベルに一気に低下する。 それでいて、肝心の目的信号はちゃんと了解出来るではないか。 FT-1000MPのIPOとEDSPも試してみたが効果はNoise Awayとは比較にならない。

この製品はAFラインに挿入するので、ノイズが除去されたからと言ってSメーターに変化が出るわけではないが、聴覚上これは一目瞭然だった。
リグを複数持っている場合、ピンジャックの差し替えだけで簡単にほかのリグでも使える。 オプションで最大6系統まで切り換えできる切換器も有るようだが、これは必要に応じて自作出来る。

bhiではスピーカーと一体化されたものや、もう少し高級なモデルも出ているので興味の有る方は一度ご覧下さい。 なお、bhiのサイトに表示されているのは英国ポンド表示です。
2013年4月時点での購入価格は日本円で¥19,000(送料込み)でした。

Noise Away2    Noise Away1

FT-101

昭和55年、電話級(現4級)の免許を取った僕は、横浜の中古無線機ショップでTS-520Vを購入した。
重い無線機を抱え、電車で調布にあるアパートまで持ち帰った事を昨日のことのように覚えている。
当時はまだ無線などやっている仲間もいなかったのでアドバイスを貰う相手もなく、CQ誌で調べて何もかも手探りの状態だった。ただひたすらDXをやりたかった。

幸いなことに僕と家内、それに長女が住んでいたアパートは広い敷地にゆったりと建っていて、一階の僕らの部屋の前には庭もあった。このアパートの大家や近所の人たちがとても大らかな人たちで、庭にタワーを建てたいと言う僕の無茶なお願いを快諾してくれた。
これもCQ誌の広告で見つけたローヤルタワー(当時、分倍河原にあった。)で9m程のはしごタワーとナガラのTA-334、それに中古のローテーターを購入して庭に建てた。

この設備で約5年間運用し、この間に約270カントリー(実際にQSLを受け取ったのは200カントリーほど)の結果を得た。(勿論、正真正銘のベアフット、10Wでした。)
以来、TS-930Vを新品で購入。その1年後にはTS-940Sを無償で入手。(これは当時勤めていた会社の社長がハムで、友人であったケンウッドの社長から直に貰ったものとかで、未開封の物を僕が貰った。ただ、その頃はまだ電話級だったのでゼネカバ受信機としてラジオ代わりに使用していた。その後、淡路島の実家にUターンした僕は二級を取得し、ようやく940の出番となった。)

昨年、MarkⅤ/FT-1000MPをオークションで購入した。
今は一応、MarkⅤ/FT-1000MPをメインで使ってはいるものの、送受とも今いち音は僕好みではない。
このほかに昨年、オークションでTS-820V(100W改)を落札して、開局以来使っている520Vと共に音質面の改造をしてサブ機としておいてある。と言うか、長時間ワッチする時などはむしろ520か820を使うことの方が多い・・・・・疲れないから。

ところで、先に書いた横浜のショップでの話。
僕はトリオのTS-520かヤエスのFT-101かで随分迷った。
音では間違いなく520が僕の好みだが、デザイン、面構えでは101だった。
店の人に聞くと、101は100W機だと言う・・・・・この一言が僕を迷いから救ってくれた訳だ。
そう、僕の免許では目前にある101は使えないのだ。
結局、¥52Kで520Vを買った。

そんな訳で、開局以来101はずっと気になる存在として僕の脳裏に残ってきた。
先日、オークションで結構程度のいい101を見つけてマークしていたのでけれど、誰も入札しない。
何かいわくでもあるのか? 
おそるおそる¥20Kで入札するとそのまま落札。
かくして我が家にやってきたFT-101,AF/RFボリュームに少しのガリがあるが他は快調。

40年近くも昔の無線機だから最新製品と比ぶべくもない筈なのだが、520、820にしても、今ぐらいのコンディション何の問題もなく使える。むしろ、了解度や音の快適さではこっちの方が我が家の最新機種(あくまで我が家の最新機種です)より良く感じる位だ。
強力な混信の中、ヘッドホンを使って神経を目的信号だけに集中して何時間も我慢強くコールしていた、いやむしろ酷い混信や強い局の陰に埋もれた信号を好んで追いかけていた時代からするとこれでも十分。
そう、10WでDX追っかけようと思うとそれが強力な武器だったんですね・・・・今はもうそんな根性無いけれど。

最近のリグをみているとみんなまるでAVアンプのよう(僕の私感ですよ)。
そう、スマートな一般家電品の感じで、なんだかなあ、さあこれから無線やるぞって気になれない。
何人かでローカルQSOやってる時のQRHなんかも、なんだか人間味があって、それはそれで楽しかったのだけれど・・・・このリグも大切に使って行こう。

遙かなるテームズの流れ アマチュア無線の部屋

FT-101


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