2017-08

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7MHzマイクロバートアンテナの製作とDXing

 東京に住んでいた頃はTA-334(ナガラのトライバンド)+TS-520Vを使っていたが、こちら(淡路島)に帰ってからは自作の2エレCQ(14・21・28MHz)になって,7MHzはワッチ専門の状態が続いていた。まあ、東京時代、7MHzにアクティブだったかと言えばそうでもなく、ロータリーDPに正真正銘の10W(こんなことを書かなければいけない無線界の状況って何?)では国内QSO ですら苦労した。逆に3エレの21と28ではDXが存分に楽しめ、6年弱の運用期間で286カントリーをCFMした・・・・ただ、CQDXを出して応答された経験は殆ど無く、こちらから呼ぶのが普通だった。
 我が家は細長い町家で母屋が3階で裏に2階がある。
そんなこともありワイヤーアンテナは無理で、7MHzのアンテナとなると垂直系しか考えられない。
スーパーラドの実験を50MHzで行い、結構期待は出来そうだったが再現性と設置方法で後ずさり。
何かいいアンテナは無いかと思ってネット検索をしていたところ、マイクロバートアンテナの製作サイトに出会った。
 幸い、TA-334の残骸が残っており、このアンテナのラジエーターはすぐに用意できるし、エンビ管やエナメル線もある。無いのはチョークコイルで使うトロイダルコアとこれを入れるケースくらい。早速、ネットでコアを買い、ケースはホームセンターでゲット。コイルのインダクタンス測定のため、ネットでLCFメーターも購入したが、送料込みで¥3,000以内と・・・・使えるのか?
LCFメーター

 
製作
 通常、このアンテナは同軸をラジアルとして使うようだが、僕はラジアル分離型で製作することにした。条件は以下でカリキュレーターに入力して設計図が完成。
ラジエーター長:2m
コイルボビン径:32mm
コイル:エナメル線 2mm
 ただ、このカリキュレーターはコイル径が1.1mmに設定されているので、コイルの巻き数についてはLCFメーターでインダクタンスを実測して決めたが、実際にこの安物メーターを信じて製作したところ、実用上全く問題ないことが分かった。
 アンテナの構造や製作方法はネットを検索すればすぐに見つかるので割愛するが、製作から調整まで1日で完了。
念のため、アルミパイプのラジエーター部分は34年も前に使っていたアンテナの残骸なので、ペーパーで磨き、接続部分はナガラの電導グリス、パイプ表面はテナコートを塗布した。チョークコイルのケースの蓋はコーキングで防水処理し、ラジアル(IV線)はコネクターで簡単に脱着可能にした。

調整
 作ったアンテナを2階ベランダからパイプ(TA-334のブームにガス管を補強として追加したもの)で上げ、地上高は約7m。
なんと、母屋の3階の屋根より低いが・・・・・・アナライザーでSWRを計測すると6.9MHzで1.0。
 ラジエーターでの調整も簡単に出来るが、すでにマストに設置しているのでラジアルを切って調整することに。
ラジアルはマストと平行にならないよう地上に垂らし、残りは塀に沿わせてある。少しずつ切ってはアナライザーでSWRを確認して最終的には7.06MHzで1.0、50Ωで、7.2MHzまでSWR1.5以内に収まっている。

テスト運用
 町内会の行事で集まった近所の人に口頭で、新しいバンドを運用するので万一、何らかの電波障害を確認したら連絡をくれるようお願いはしたものの、まだ調査票は配ってないので本格運用は出来ない。 

 丁度2015年、IARU HF CHANMPIONSHIPがあったので、テスト的にコールしてみた。
SSB 57~9で入感している下記4局をコール。
HS0AC      タイ
VR2XMT    香港
NX6T       USA   サフィックスの確認に時間を要したものの無事ゲット
9M4CC     西マレーシア
 すべて1発コールでプリフィックスを取ってくれ、無事コンテストナンバーの交換も終了・・・・て、こんなアンテナで飛んだ。
14MHz以上のバンドでは随分しょぼいアンテナ+10WでもDXを結構楽しんだが、ここは7MHz・・・・100Wとは言え意外だった。

2015年9月5日 A;LL ASIA
 こちらもちょっと冷やかしとテストのつもりで呼んでみたもの。
コンテストとはいえ、どれも一発コールでとってもらえた。
 N6RO       USA
 DU1JM      フィリピン
 RT0F        アジア圏ロシア
 LU2FCB     アルゼンチン
 KH7CW     ハワイ
 AH0BT      マリアナ諸島

アンテナ1    アンテナ2   アンテナ3

印象
 非常に再現性のいいアンテナだと思う。
設計どおりの結果がほぼ得られ、日曜の午前に製作を始めて夕方には調整も終了。
いろいろワッチしてみたが、CQでいつも聞いているより耳がいいし(バンド違いだから当たり前か)、コンテストとは言えテスト運用でDXを意外と簡単にゲットできた(TS-820V 100W改ベアフットで運用)。
さらに北米にも飛んでることが確認できた。
 タワートップに上がっている自作の50MHz GPと交換すれば結構使える気はするが・・・・・・
ただ、TA-334のアルミパイプは分厚いので、耐久性はいいがトップヘビーになっている。たった2mならホームセンターの薄いパイプを使えばもっと軽く作れるはず。台風のことを考えると、そのほうがいいのか。

 大きなアンテナ、高い出力が無ければDXは出来ないように思っている人が多いが、コンディションの悪い昨今でもまだまだDXは出来る。少なくとも、電話級で開局して10W運用をつずけていた頃のことを考えると100Wは超強力なパワーだ(実際はたいした違いではないにしても)。
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